2019年4月に政府が紙幣のデザインを刷新する方針を固めてから5年の歳月がたちます。
一万円札、五千円札、千円札の三種のデザイン変更になる予定で、五千円札は刷新により北里柴三郎(きたざとしばさぶろう)が選ばれています。
しかし、北里柴三郎ってどんな人なのか良くわからないという方も多いようです
そこで、北里柴三郎はどんなひとで、なぜ新千円札に選ばれたのか。
また、いつから発行されるのかについてまとめました!
【新紙幣】北里柴三郎とはどんな人?
北里柴三郎が新千円札に選ばれましたが、どんな人なのかピンとこない方も多いようです。
渋沢栄一と北里柴三郎と誰だっけ…#前田攻略
— shogun (@shogun0216) June 19, 2024
ぶっちゃけると
— あん (@annzu012) April 9, 2019
北里柴三郎は誰だか分かりませんでした。
申し訳ございません🙇♂️
北里柴三郎(?????)
— 毎日誕生日でよくね (@mika_Elmo316) September 26, 2023
誰だっけ
正直言いますが、私も新紙幣に選ばれるまでは「誰?」でした。
せっかくの機会なので「北里柴三郎」を学びたいと思います。
北里柴三郎は明治時代に活躍された「医学研究者」で、「近代日本医学の父」と言われています
熊本県阿蘇郡出身で18歳(1871年)のときに古城医学所兼病院(現、熊本大学医学部)で、オランダ人軍医マンスフェルトに師事し医学への道を志し、1874年東京医学校(現、東京大学医学部)に入学。
「医者の使命は病気を予防することにある」と確信し、生涯を予防医学につくことを決意。
1886年から6年間ドイツに留学。
病原微生物研究の第一人者、ローベルト・コッホに師事し研究に没頭した。
留学中の1889年に破傷風菌の培養に成功し、さらにその毒素に対する免疫抗体を発見し、血清療法を確立。
この業績により、世界的な研究者として名声を博した。
1914年北里研究所の創立、1917年、慶應義塾大学医学部創設、さらには日本医師会など各種医学団体の創立などにも貢献された。
北里柴三郎が、「近代日本医学の父」と呼ばれる所以でしょう
近代日本医学の礎を築いた北里柴三郎は1931年にその生涯を閉じました。
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— 丸善京都本店 (@maruzenkyoto) June 2, 2024
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細菌学や衛生学の分野で偉大な功績を残し、「近代日本医学の父」として知られる北里柴三郎。ハンセン病やインフルエンザなどといかに向き合い新たな知を発見しようと努めたか、そのプロセスを追いかけた1冊 pic.twitter.com/DHB4a4Lb05
千円札の選ばれた理由と新札発行はいつから?
北里柴三郎が新札に選ばれた理由として財務省の発表は以下の通り▼
新しい紙幣の肖像になる渋沢栄一氏、津田梅子氏、北里柴三郎氏は、それぞれの分野で傑出した業績を残すとともに、長い時を経た現在でも私たちが課題としている新たな産業の育成、女性活躍、科学の発展といった面からも日本の近代化をリードし、大きく貢献した方々です。三者ともに、日々の生活に欠かせず、私たちが毎日のように手に取り、目にする紙幣の肖像としてふさわしいと考えています。
なお、近年の改刷においては、 (1) 偽造防止の観点から、なるべく精密な写真を入手できること、
https://www.mof.go.jp/faq/currency/07ap.htm
(2) 肖像彫刻の観点からみて、品格のある紙幣にふさわしい肖像であること (3) 肖像の人物が国民各層に広く知られており、その業績が広く認められていること
といった観点を踏まえて、明治以降の人物から採用しています。
医学の発展のその礎を築いた北里柴三郎が選ばれることにうなづけますね。
北里柴三郎の新紙幣(千円札)の発行はいつからか気になりますよね?
政府の発表では2024年7月3日より新紙幣が発行される予定です!
ちなみにですが、一万円札は渋沢栄一、五千円札は津田梅子が選ばれています。
新紙幣は20年ごとに更新しており、偽造防止目的もあるようです。
- 深凹版印刷
- 高精細すき入れ(すかし)
- すき入れバーパターン
- 3Dのホログラム
- 潜像模様
- パールインキ
- マイクロ文字
- 特殊発光インキ
今回も偽造防止技術が8つ採用されており、紙幣としての信用度はたかいでしょう
新紙幣対応の自動販売機はいつから?
早ければ2024年7月から使用できるようですが、対応が遅れているところも多いようです。
財務省が各業界を対象として今年5月に実施した調査によると、発行開始までに新紙幣が使えるようになる機器の割合は、金融機関のATMでは9割以上だった。小売店などのレジや交通機関の切符の券売機も8~9割と準備が進んでいる。一方で、飲食店の券売機や駐車場の精算機は5割、飲料の自販機は2~3割と対応にばらつきが見られた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/331911
完全に対応するまでに2~3か月かかる見込みもあるようで、完全移行は年内(2024年)になるのではと予測します。
自動つり銭機の新紙幣対応は?
前回の新紙幣発行時(2004年)は、自動つり銭機の普及率は高くなかったため、大きな混乱を招きませんでした。
しかし2024年は20年前に比べ、自動つり銭機の普及率が増加しています。
そのため、2019年に新紙幣発行が公表されて以降、各つり銭機メーカーは新紙幣対応に注力しています。
もし今後、自動つり銭機を導入しても、新紙幣に対応していなければ業務が滞ってしまう原因となります。
自動つり銭機の導入を検討する際の注意点などを解説します。自動つり銭機のアップデートが必須
自動つり銭機の新紙幣対応は、ハード面とソフト面でのアップデートが必要です。
https://www.glory.co.jp/regix/case/016/
ハード面のアップデートとは、自動つり銭機本体を物理的に交換、更新することを指します。
POSシステムなどのソフトウェアのアップデートはオンライン上で完結することもありますが、ハード面のアップデートには実際に現場に出向いての作業が必要となるため手間と時間がかかります。
2024年の新紙幣には、透かしや三次元ホログラムといった偽造防止技術が用いられています。
そのため、自動つり銭機は偽造紙幣と本物の紙幣を見分ける読み取り機能のアップデートが必要となります。
新紙幣の際に必ず自動販売機や券売機、ATMなど新紙幣対応のアップデートが必要になってきます。
個人的には仕事で駐車場を利用する機会が多く、新紙幣対応に不安があります。
最近はクレジットカードや電子マネー、交通系など利用できる機械が増えていますがが、まだ現金のみの駐車場が多いです。
一万円、5千円がつかる機会、千円札しか使えない精算機などばらつきが多いのも不満なので、この機会にキャッシュレス化が進む方が利用者の利便性は向上しますよね。
新紙幣をきっかけにどのようにキャッシュレス化やインフラ対応が変わるのか興味深いです。
まとめ
一万円札、五千円札、千円札が新紙幣へと変わります。
2024年7月3日に発行予定で、注目の千円札「北里柴三郎」バージョンに注目したいですね
「北里柴三郎」って誰?どんな人?とまだまだ疑問に思われる方も多いようですが
近代日本医学の父として、北里研究所、慶應医学部を作った人です
研究者としても血清技術やペスト菌発見など多大な貢献をされたスゴイ偉人であるということで、今回新紙幣に選ばれる理由になります。
千円札は特に日常的に使われる紙幣なので、おなじみの顔になることは間違いないでしょう!
新紙幣発行が楽しみですね!