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株式会社DELTA社が独自に算出するUZR(ユージーアール)という野球選手の守備力を表す指標があるが、とっつきにくさがある。
横文字や数字はどうも苦手という方も多いので、簡単に解説してみる。
近年統計学を使ったセイバーメトリクス(数値指標)が注目されており、コアな野球ファンや統計学好きにはなじみがある。
普段の生活に役立つかと言えば全く役に立たないが、わざわざ検索するあなたの知的好奇心を満たせるように記事にする。
2022年ゴールデングラブ賞の選定にあたり、ソト選手から発信されたどうやって選んでいるのか?のツイートは話題になっている。
記事を書こうと思うきっかけでもある。
選外に不満爆発といったタイトルは煽りすぎで嫌いだ。
どうやって選びますか?がどうしたら不満爆発になるのか教えてください。
余談はここまででUZRの解説に進みます。
「ゴールデン・グラブはどうやって選びますか?」 DeNAソト、選外に不満爆発…選考基準を疑問視(J-CASTニュース)
— びーすた (@baystandard) November 20, 2022
たしかにな~
守備の評価なのに打撃の印象論入ってませんかね?
毎年論争になるけど、変わらない。
無記名投票やめたらよいのかな?#Yahooニュースhttps://t.co/CUB5fpO8XW
+15~-15の範囲で守備指標としてみています。
プラスが多ければ優秀でマイナスが多ければ不良と至ってシンプルな指標になります。
守備範囲を算出しているので、同ポジションでの相対評価になります。
外野手でもセンターはセンターで比較します。
守備機会が少ない選手の評価は当てにならず、レギュラーで数年間守っている選手のUZRこそ正しく評価できる指標。
ソト選手はセリーグ一塁手でUZR9.4と断トツ一位にも関わらずゴールデングラブは取れなかったことは不思議でなりませんね。
UZR(Ultimate Zone Rating)の略である。*アルティメットゾーンレーティング
ゾーンという言葉が入っている通り守備範囲の評価が重要視されているのがUZRである。
ポジショニングやグラブさばき、送球正確性などアウトが取れないと失点につながりやすくなることから
UZRの評価=守備全体の評価としてみることができる評価方法である。
華麗な守備で見せる、守備が上手いかどうかはUZR指標では判断できない。
グランドを複数のゾーンに分割。
それぞれのゾーンに平均値を出して、各選手の数値と比較する
算出されるプラス評価とマイナス評価の値を数値で評価します。
とっても難しすぎてUZRが嫌いになりそうなので、読み飛ばしてください。
一塁手の場合はバント処理の場面、ランナーが一塁にいるいないなど状況によって変わる側面があるので評価が難しい。
一塁にランナーがいる場合は牽制もあり、ファーストベースに張り付きになるため守備範囲は狭くなる。
二塁手の守備範囲が狭い場合は一二塁間の打球処理も取りに行くなど守備範囲が広くなるのでソト選手の評価は牧選手の守備範囲の狭さも加味されている。
ゴールデングラブ賞獲得した巨人中田選手の場合は二塁手吉川選手の守備範囲が広いため、守備範囲が限られた範囲に収まるなど若干違いがある。
とはいえソト選手UZR9.5、中田選手UZR1.5の差は大きく記者投票という制度に問題があると言える。
中田選手が悪いわけではない。
球団としてきちんとUZRの評価を査定に盛り込んでさえいればよいかと思う。
ソト選手UZR₊9.5は一流の証です。
名手ロペス選手の2017年UZR₊8.2であった(2017年一塁手1位)ことからもソト選手のUZRがいかに優れているかわかる。
ソト選手の「ゴールデングラブ賞はどうやって決めますか?」はUZRではなく記者投票なので忖度と何となくの印象である。
UZRで正しく評価、もしくは透明性のある投票制度でゴールデングラブ賞を選定するように変更を願うしかない。
来季のソト選手ですが、一塁手のポジション争いになる可能性を示唆している。
レフトを守る佐野選手も一塁守備機会が増えてきておりUZR+2.5と良くコンバートする可能性も高い。
佐野選手のレフトUZRはー5.7とよろしくなく巨人ウォーカー選手より悪いのだ。
打撃面も低下気味のソト選手がどのように仕上げてくるか?
来季の一塁手争いにも注目である。
以上です。